【葛木御歳神社】姿を消した伝説の宝剣「高照丸」を現代に復活させたい!!

現在の支援金額

885,000

59

目標金額は1,500,000

支援者数

46

残り日数

61

2025年05月07日 22時00分00秒まで

はじめまして。奈良県御所市にあります、延喜式式内名神大社という
平安時代最高の格式を持つ古社『葛木御歳神社』の宮司をしております、
東川優子(うのかわゆうこ)です。

私は20年ほど前にこの神社を継ぎました。
当時この神社はネットに「無人の神社」と書かれるほどボロボロ、
手水も枯れ、拝殿の天井は崩れ、床は苔に覆われていました。

そんな状態であった葛木御歳神社を、
20年以上かけて修繕して綺麗に整えてきましたが、
この神社にとって重要なご神宝の一つであり、
元々この神社に奉納されていたはずの「宝剣」がどうしても見つからないのです。

宝剣の名前は「高照丸(たかてるまる)」。
葛木御歳神社の御祭神「高照姫命(たかてるひめのみこと)」の名前を授かった珍しい宝剣です。

今回のプロジェクトで復活させたい「高照丸」ですが、実物はもうずいぶん長い間行方がわからなくなっています。
大正時代に東川家がこの神社の宮司を引き継いだ頃にはもう高照丸は神社にはなく、箱だけが残されていました。

私は高照丸を取り戻すために、
過去の記録を探り、色々な方に話を聞いてまわりました。

その結果、私たちの一族が
この神社の宮司になる前の宮司の時代、資金繰りのためにずいぶん神社の宝物が売りに出されたらしく、その時に高照丸も一緒に売られてしまったのではないか、
という結論に至りました。

そんな時、地域の方から
「氏子地域の無人のお寺に立派な刀があった」
という話を耳にしました。
その刀が高照丸だったのかどうなのかは定かではありませんが、私は一縷の希望をかけて
「それは今どちらに?」
と聞いてみました。

どうやらその刀は「そんな無人のお寺に放置されていては危ないから」と、
そのお寺の本山に預けられ、
この地域の方々はたまにその刀を見るためにと
本山へお参りへ行っていたそうです。

ところがある時、
いつものように「刀を見せてほしい」と言うと
「火災に遭って刀も無くなってしまった」
と言われたんだとか・・・・

はたして、金属でできている刀が、
火災で燃えるのでしょうか・・・・?

盗まれてしまったのか、
はたまた売られてしまったのか、
そもそもその刀は高照丸だったのか・・・

真実はわかりませんが、
高照丸につながりそうなヒントはその話で
完全に途絶えてしまいました。

このクラウドファンディングは、
そんな「高照丸」を現代に復活させるためにはじまったプロジェクトです。
刀匠の横井彰光氏に協力していただき、
過去の高照丸の情報を元に新たに宝剣を作り直したいと思っています。

神話や神社が好きな方、
刀剣に興味のある方にとっては、
とても面白い話がたくさんありますので、
ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

高照丸の復活プロジェクトについてお話する前に、
高照丸が奉納されていた神社である「葛木御歳神社」について少し説明させてください。

高照丸については、奉納理由の詳細はわかっていませんが、
現存している箱の形状などから、
おそらく江戸時代に氏子さんが神社に奉納されたもの、と考えられています。

私は自分が宮司になってから、高照丸の行方を探しつつ、葛木御歳神社の掃除や修繕を進めていました。

ある日、本殿にネズミが入り込んでいることに気がつき「これはいけない」と大工さんに修繕をお願いしました。
本殿の遷座祭を斎行した後、「その前にある程度掃除や片付けをしておこうかな」
と思い、本殿を掃除していたある日のことでした。

本殿の扉の上に大きな箱を見つけました。

「ああ、これが高照丸が入っていた箱だ」
と思いながら箱を下に降そうと持ち上げると、
ずっしりと重たかったのです。

私は「もしかして、高照丸が帰ってきた!?」と
ドキドキしながらそっと箱を開けると、
つぶらな二つの瞳と目が合いました。

なんと中には、
大きな蛇(アオダイショウ)が入っていたのです!!!

私はびっくりして、
「もしかして神様の御使いかもしれないな・・・」と思いながら
そっと箱の蓋を閉め、元の位置に戻しておきました。

その後、高照丸復活に向けて重要な出会いとなった
YURAIのえまさんのコンサートの最中に、
後ろの木から大きな蛇がドサリと落ちたのです!

私が「あれは本殿の宝剣の箱の中にいらっしゃった蛇さんかも? 」
というと、なんと
YURAIさんの息子さんのお嫁さんのお父さんが
高照丸復活に必要不可欠な”刀鍛冶”をされているとのこと!
早速ご紹介頂きました。


その日から高照丸復活に向けて
状況が大きく進展したのです!

さて、高照丸の復活に欠かせない
刀鍛冶の方は見つかりましたが、
細やかな技術の結晶である「高照丸」の再現には
多くの資金とどうしても手間が必要です

まずは刀身に使う金属を、
砂鉄を集めるところから始めました。
葛木御歳神社のご神域の奥に広がる山は古来より、幸い鉄や銅を産出する場所でした。

そこで、御歳神社のご神域の砂鉄を用い、
横井氏の本拠地岡山の天然の砂鉄を用い、
昔ながらの鍛治の技法で宝剣を作ることになり、
令和6年11月7日の立冬の日に葛木御歳神社境内で玉鋼作りをいたしました。

神様の見守る中での玉鋼は大成功で、
とても立派な玉鋼が出来ました。

それを横井氏が岡山の工房に持ち帰り、
今まさに刀身を制作中です。

出来上がった刀身は、葛木御歳神社からほど近い同じ
奈良県御所市の研師、大越明友氏に研いで頂きます。

このご縁もまさにご神縁という形でした。

そして、鞘の装飾をどうしようかと思っていた矢先、
奈良市在住の塗師、樽井宏幸氏の展覧会の情報が目に飛び込んできました。

「これはもしかしたら、神様からのご指示かもしれない」と、
私は早速展覧会に赴き、その作品に目を奪われました。

いきなり単刀直入に
「今、葛木御歳神社で宝剣を造っているのです。
その漆塗と螺鈿をお願いできないでしょうか?」
と口をついて出てきました。

樽井氏は奈良の寺社仏閣の塗の修復や宝物の修復も手掛ける
奈良を代表する代々の塗師の方です。

いきなりの申し出にもかかわらず、
「実は僕は刀剣が大好きなのです。やってみましょう。」と。

横井刀匠にも快諾頂き、新たなプロジェクトとして、
美しい螺鈿細工を鞘の装飾に施すことになりました。

現在、神社への直接奉賛により、
研ぎまでの資金はすでに集めています。

しかし、現状の資金では宝剣を成す
「刀身」以外の部分を制作する費用が足りていません。

今後の皆様からの奉賛はすべて鞘の製作につぎ込む予定です。


なお、復活させる高照丸の姿は
刀は、小ぶりのツバで、
ハバキは金属ではなく、水牛で、
鞘と柄が漆塗りで、
柄には、翡翠の勾玉を入れ、
鞘には、螺鈿や金泥の装飾。
絹の組紐が付く仕上りをイメージしています。

これに関しては、
今回依頼する匠の皆様と相談しながら
形にしていく予定です。
(奉賛頂いた資金とも相談です^^)

最低でも150万円。
それ以上集まれば、螺鈿の細工をさらに増やし、
金泥を増やし、より素晴らしい装飾にしたい、
高照丸をこの時代の新しい意匠で後世に残るものにしたいと意気込んでいます。

今回必要な資金は以下の通りです。

葛木御歳神社の御祭神名を冠した宝剣「高照丸」は
御歳神社の本殿内に神々と共に祀られてきたのですが、
大正時代に盗難に遭い、以後空の桐箱だけが本殿内にありました。

いつか、剣を神様にお返ししたい!
そんな思いを持ちながら十数年が過ぎました。

そんな折、ご神縁にてYURAIのえまさんのご紹介で
刀匠の横井彰光氏と知り合う機会に恵まれました。
これはきっと宝剣を打って欲しいという神様からの啓示なのかもしれません。

導かれるように発起人としてえまさんにご協力頂き、
新たな宝剣を作るプロジェクトを立ち上げることとなりました。

ここに皆様からのお心を集めて
神様へ捧げる宝剣を作ることは意義深いことであると思っています。

皆様からの奉賛により現代の匠の技の粋を結集して
素晴らしい宝剣を奉納したいと思っております。

皆様方からの奉賛のご協力を賜りたく何卒お願い申し上げます。